2011年11月26日土曜日

メーリングリストを比較する、続き

2010年12月メーリングリストを比較し特徴を比べる。構築するつもりで。

昨年の12月にエントリーしたまま放ってしまいました。
その後、どのメーリングリストを利用して構築したかというと、らくらく連絡網にしました。

個人的にはグーグルMLなどの洋物を使いたかったのですけど、機能を比較すると、洋物の大雑把さと言うか、細かい点が日本向ではないように感じたので、採用を見送りました。

やはり大きいのは、携帯対応です。日本のWEBサービスでは携帯を抜きにしては考えられません。携帯の場合、メーリングリストで届いたメールに対して、複雑なアクションは起こしにくいので、返信ボタンで返信することで、再度メーリングリストに投稿できるようになっていることが必須だなと感じました。

その点では、googleMLは、メーリングリストで届いたメールの差出人アドレスが、投稿した人の個人メールアドレスだったので、返信ボタンでメーリングリストに投稿することが出来ませんでした。(1年前に調べたときの事なので、もしかしたら最近は変わっているのかも知れません)

あと、メーリングリスト管理人が、いろいろ設定を変えたり、メーリングリスト参加者を登録したりするときに、携帯向けの管理画面が必要です。パソコンでネットをしている人にはちょっと信じ難いことかも知れませんけど、驚くほどネット関係を携帯電話だけで行なっている人は女性を中心に多く存在します。

メーリングリストの管理画面くらい携帯じゃなくてパソコンでと思うかも知れませんけど、アマゾンのショッピングにしてもオークションにしても、あのちいさい画面の画像で判断して購入する人も多くいるくらいですから、メーリングリストの管理も携帯で完結する必要があります。

そういう点を満たしていたのが「らくらく連絡網」でした。

メーリングリストに1つリクエストがあるとすれば、受信時間帯を指定する機能です。
どういう機能かというと、メーリングリストに参加しているメンバーが、それぞれの都合に合わせて、メールを保留しておく時間帯を設定できる機能です。

例えば23時から、6時までは、メーリングリストに投稿があっても、配信を受けないで保留しておいて、6時を過ぎたら配信される、という機能です。

メーリングリストを利用していて、日本で聞かれるのは、深夜にメーリングリストに投稿するのは控えましょうとか、常識がないとかいう意見です。

メーリングリストはそもそも情報共有する仕組みで、皆が合わなくても都合に合わせて発信できるがメリットだし、全員日本に住んでいる必要もないし、日本の時間帯に合わせて生きていく必要もないはずなのに、日本のコミュニティでは、日本の朝昼晩に合わせていない人の投稿は、常識がないという判断がなされるようです。

電子メールの生い立ちや、その特徴やメリットを考えると、送信時間を考えるというのがナンセンスな気がします。
結局先に書いたように、ネット関係を携帯電話で完結する人が多いために、通話の着信と同じように、「かかってくる」感覚でいるから、メール着信が深夜にあると、迷惑と感じてしまうのかも知れません。

本来は、受ける側で、深夜はマナーモードにしておくとか、メール着信音を工夫するとかの対策があって良いのですけど。

長くなりましたが、メーリングリストのサービスとして、サーバー側で配信を保留できるように、しかもメンバーそれぞれの都合に合わせて設定ができると、日本の携帯文化にあわせたサービスになると思っています。

しかし、調べた範囲ではそのサービスを備えたメーリングリストはありませんでした。

ということで、メーリングリストを比較検討して、採用したのはらくらく連絡網でした。