2013年6月17日月曜日

Googleがうかべた風船でどこでもインターネット、国内でも遭難用に採用を。

米国 Google は、成層圏に浮かべた気球に通信基地局機能を持たせることで全地球上でインターネット接続を利用可能とする取り組み「Project Loon」を発表した。これにより、ジャングルや群島、山などインターネットがつながらない地域にインターネットサービスを提供する考え。(http://japan.internet.com/webtech/20130617/7.html より)

世界のどこからでも、政治や為政者のせいでインターネットにアクセスできなかったり、特定の情報のみアクセス出来ない国や地域があります。googleがこれらの垣根や制約を取っ払って、インターネット環境を世界中に張り巡らせるという壮大な計画です。

たしかGPS用の衛星が 20数個地球上を回ることで、地上のどこででも位置を測位できるという仕組みを聞いた時、なんと壮大な計画だと思いましたけど、いまやGPSはあたり前のテクノロジーですから、googleのこの計画も成功したら、アタリマエのことになるのでしょう。

ところで、GPSを用いた測位と、気球を用いたインターネット通信を組み合わせて、是非実現して欲しい仕組みがあります。
それは、携帯電話の基地局を、気球などで空中に上げ、普段圏外の地域や、普段はごく少数しか同時通話できない地域などに、臨時の基地局を用意して欲しいということです。
別に、田舎の花火大会とかの会場からネットや通話をしたいわけではなく、これを人命救助のために用意して欲しい。

実現するとこうなります。

ある山岳地で、下山予定日になっても下山しない登山パーティがあり、捜索が開始された。地元の消防団や、登山家のチームが手分けして入山すると同時に、国内全キャリア合同の空中基地局を搭載した飛行船が、現場上空を大きな範囲で周回する。
「いたぞ!つかんだ」あるキャリアの携帯電話の信号を空中基地局がキャッチした。パーティー参加者の携帯電話番号は予めわかっているので、すぐに照合し、パーティ参加者の1名が所有する携帯電話であることが確認された。すぐにGPS機能を遠隔操作し、その携帯電話の現在地が判明、救助隊はそちらに集中して派遣された。しばらくしてGPSが示した現地とほぼ同じ位置でパーティ全員が発見された。。。

山岳地では、携帯電話が圏外だったり、逆に見晴らしが良いために多くの基地局を検出したりして、通信や通話ができないこともあります。
いまや人口以上の端末が流通している携帯電話は、誰でも持っています。いざという時、基地局の方から現地へ出向いて、GPS衛星とのコンビネーションで、携帯電話所有者の位置を探しだして人命救助に役立てて欲しいと思います。