2014年9月6日土曜日

車のセキュリティ装置(盗難防止装置)とCANシステムその4

ハイエース4型に、盗難警報装置(カーセキュリティ)を自分で取り付け(DIY)する話です。

VISION 1480Sというカーセキュリティは、CAN-BUSシステムに接続する盗難警報装置です。

実際に入手して、詳しい取付説明書を見てみました。というのも、こういう商品は、ネットで商品情報を見ることができても、取付方法や設定方法はあまり見ることができません。それは、その方法を出してしまうと、解除する方法まで説明することになるからだと思います。

買ってみると、わりと詳しい取付説明書が入っていました。ただ、取り付け位置や、車種別のパネルのはずし方などがあるわけではありません。なので、ハイエースのインパネのはずし方などは、インターネット上の別の情報を見て取り付ける必要があります。

よくあるパターンは、カーナビのメーカーのサイトに、車種別のインパネのはずし方と、電源2種類(常時+とACC)やその他の線について書かれているので、それを参考に取り付けるといいと思います。

取り付けたので、その経験をもとに、これからVISIONやVIPERなどのカーセキュリティ商品を買ってみようと思っている人や、VISION1480SをDIYで取付できるか心配な人にレビュー的に記録しておこうと思います。

まず、誰でも取付ができるかといえば、NOだと思います。でも、車に何らかのパーツを自分でつけた経験がある人ならできると思います。イエローハットやオートバックスなどのカー用品店にあるエーモン社の後付けパーツなどをつけた事があれば、多分大丈夫です。

取付の大きな流れですが、本体はどこへでも設置できるので、まずサイレンの位置を決めたほうが良いと思います。サイレンは、雨などの水がかからず、かつ車外に対して音でアピールできて、さらに、窃盗犯に簡単にストップされないような位置がいいと思います。

ハイエースのカーセキュリティのサイレンの位置としては、まあ、よくあると思うのがボンネット内です。水がかからないからあまりそのあたりを気にしなくてよいからです。さらに、ハイエースはエンジンがボンネット内に無いので、エンジン熱の影響も考えなくていいと思います。

ただ、窃盗犯がボンネットを開けて、すぐに取り外したり、配線をカットされてしまう場所だと、セキュリティ装置のサイレンの取り付け位置としてはあまりよくないので、プロやこだわる人は、バンパーの内側などの、手が届かない、見えない位置につけるようです。

私の場合は、ボンネットを開けて、右手に大きなウインドウウオッシャータンクがあると思いますがその奥に、ちょうど見えにくくてしかも、測ったようにちょうどよい空間があるので、そこに取り付けました。残念ながら、見えているので、窃盗犯(犯人)がプロなら、カーセキュリティ装置のサイレンの外見は知っているでしょうから、これがサイレンだという事は見てすぐわかると思いますが、1分や2分じゃ外せないのではないかと思います。しかし、プロ窃盗団は、こんなつけ方じゃすぐに外してしまうのかもしれません。

次に、本体です。本体は、見えにくい所につけたほうがいいと思います。ハイエースの車内は広いのでどこにつけても良いのですが、サイレンの配線が届く場所と、設定用スイッチが届く所で無いと設置出来ません。サイレンの配線は2芯の配線で延長できるので良いのですが、設定スイッチは4線の接続なので、なかなか延長できないと思います。結局フロント周りの何処かに設置する事となるでしょう。

また、設定スイッチは、設定後外して、普段は使わないようにしても良いのですが、このスイッチは、作動インジケーターでもあり、作動を強制的に止める時にも使用しますので、外すとデメリットもあるのでそこを考えて決めたほうが良いと思います。

長くなったので続きます。

ハイエース4型のルームランプを改造。フロントスイッチでコントロールする改 造。その3

以前の記事の続きです。ハイエースのルームランプを改造する記事です。
ハイエース200系4型の後席ルームランプを改造して、前席のフロントスイッチで便利に操作するための改造方法です。

ハイエース回線図ルームランプ改造前

ハイエース回路図ルームランプ改造後
ハイエースのルームランプの改造前後の回線図(イメージ)を載せました。

要点は、フロントへ通じている白黒線をカットし、カットした線の2つの末端を、適切な場所に接続することで、フロントスイッチとリアルームランプのスイッチが独立して機能するという事です。

まずリアルームランプ(ドームランプ)を外します。ここは省略します。
すると、3線のコネクタがありますので黒いカバーをはがして色を確認してください。

ハイエース4型ルームランプコネクタ
 写真のように3本の線は青、緑、白黒の色がついています。青はプラス、緑はマイナス(ドアのスイッチを経由)、白黒もマイナス(フロントのスイッチを経由)です。この色は、モデルチェンジなどで変更される可能性があります。テスターなどで調べて確認した方が良いと思います。

今回のハイエース4型ルームランプ改造は、白黒線に対して行います。

白黒線を思い切ってカットします。この時カット位置に注意してください。カットした線は両方とも新しいところに接続しなくてはなりませんので、あまりコネクタ寄りの位置でカットしてしまうと、後の工程がやりにくくなったりできなくなったりします。

カットしたら、15センチほどの配線を、はんだ付けします。後の工程で線を取回すので、少なくともコネクタ側は延長しないと無理だと思います。はんだ付けでなくても、圧着でもいいと思います。どちらにしても、絶縁のため、熱収縮チューブなどで覆ってください。
ルームランプ配線(改造後)
はんだ付けして、透明な熱収縮チューブで処理した写真です。 黒い線を延長のためにはんだ付けしました。

次に、カットした配線の末端をそれぞれ接続していきます。
ルームランプの反射板がついた本体です。ここに端子があります。
 ルームランプの端子は写真のように中心側がプラス、外側がマイナスとなっているので、マイナス側に接続していきます。
カットした白黒線を延長した端子を、ルームランプ本体の電球マイナス側に接続します。はんだ付が良いと思いますが、よく脱脂しないとなかなかハンダが乗りませんので注意してください。
写真は、裏側から見たものです。このように、電球のマイナス側に、カットした白黒線のうち、車体側の末端を、ここに接続します。回路上同じ位置でしたら、写真と同じところでなくてもかまいません。
今回、ハンダで直接接続しましたけど、ギボシなどを使って着脱できるようにすると、あとあとメンテナンスが楽かもしれません。

ここからは写真なしで説明します。
カットした白黒線のもう一方の末端ですが、ルームランプを取り外した場所を見ると、金属製の部分がありますのでそこに接続してください。さすがに車体にはんだ付けするほどのパワーのあるはんだごては持っていないので、今回はY型接続端子をつけ、それをルームランプ取付ネジで挟んで固定しました。


最後に動作確認をして、異常がないことを確かめます。作業をして、時間がたっていると思うので、青線にプラスの電圧が来ていないかもしれません。これは過放電防止(バッテリー上がり防止)のためだと思いますが20分くらい経ったら、ルームランプへのプラスの電圧がなくなります。
この時はドアを開ければ(開けていれば一度すべてのドアを閉めてから)、また電圧がかかるようになります。

ルームランプをもとの位置に戻して完了です。

この改造で、ハイエース4型のルームランプを、前席と後席で独立してオンオフできるようになりました。

独立してオンオフというのは、後席リアルームランプ側のスイッチは、ON、OFF、ROOMとも、完全に納車時と同じ動作をして、なおかつ、前席に増設したルームランプスイッチは、後席ルームランプスイッチがどの状態であっても、常にルームランプのオンオフができるという意味です。

なんというか、最初からそうだったらよいと思いました。

2014年9月5日金曜日

ハイエース4型のルームランプを改造する。フロントスイッチでコントロールす る改造。その2

前回の続きです。ハイエースのルームランプを改造する記事です。
ハイエースバン200系4型(ハイエース3型も原理は同じと思います)で、リアルームランプ(リアドームランプ)を前席フロントパネルから操作するスイッチを増設し、それをさらに改造して便利にする記事です。

おさらいですが、ハイエースバンS-GLの後席ルームランプの配線図を載せます。
ハイエース配線図(ルームランプ)
 フロントに、switch assy(リアルームランプのスイッチ)型番84170-26031を増設した図です。

このスイッチで後席ルームランプを操作するには、後席ルームランプのスイッチはONの位置にしておかなくてはなりません。
それを改造して、後席スイッチと、前席フロントスイッチを完全に独立して機能させる改造です。

最初に改造の回路図を載せます。これでわかる人は、すぐに改造に取り掛かれると思います。ハイエース4型ルームランプの改造回路図です。

回路図をみてわかる人は、どういう事か書かなくでもいいと思いますが、言葉で書くとこのようになります。
後席ルームランプのコネクタを見て、3色あるので、白黒線をいい位置でカットし、切った線の車体側を、ルームランプの電球の直後(抵抗の後)に直結し、切った線のコネクタ側を車体のアースに接続する。

ということになります。意外に簡単でした。
コネクタさえ外しておけば、電圧のかかっていない部分での作業なので、車体バッテリーを外す必要もないと思います、が、一応、こういう作業をするときはバッテリーを外すことをお勧めします。だけどバッテリー外すと、パワーウインドウの初期設定が必要だと聞いたことがあります。

では実際の作業を写真入りで記録しておこうと思います。
長くなりそうなので、別のエントリーで書くことにします。

2014年9月4日木曜日

ハイエース4型のルームランプを改造。フロントスイッチでコントロールする改造。

ハイエースのルームランプを改造する記事です。200系4型(2014年の現行車種)のハイエースバンS-GLという車種です。
この車には、後席用に大型ルームランプがあります。たいていの車と同じように、オン、オフ、ドア連動で作動します。
ここまでは良いのですが、ハイエース200系のリアルームランプは、リアシートよりさらに後部にあり、後部座席の人でも、後ろに手を伸ばして使う感じになります。なので、スイッチオンオフが、ほかの車よりやりにくい感じです。
家族や、特に知人とかが後部座席に乗っていて、夜、ちょっとルームランプをオンにしてもらうとき、結構苦労しているので、フロントからコントロールできるとよいと感じた場面が何度もあります。

また、よくリアゲート(後部スライドドア)を開けたまま、乗り降りとか荷物を入れたりするので、ドア連動にしておくとなんとなくバッテリーに影響が出そうで、通常時はオフにしている人も多いと思います。必要な時にルームランプをオンにしようとしてもハイエースは車体が大きいので、リアシート(セカンドシート)の背もたれの隙間(狭い)から体をいれて手を伸ばしてやっと届く感じなので、とにかくオンオフがしにくいです。


実は、ハイエース4型のルームランプは、前席のフロントパネルからオンオフができます。ただ、そのスイッチは新車購入時にはついていません。ワゴン系のグレードは、オートエアコン脇に、ルームランプのオンオフスイッチがついていますが、バン系のグレードにはスイッチ部分には目隠しパネルが入っているだけです。
しかし、なぜか、そのスイッチ部分の目隠しパネルの裏には、配線は通っています。なので、ハイエースバンは、純正パーツのルームランプスイッチを買って、自分で取り付けるだけで、ポン付けで、リアルームランプスイッチが装備できることになります。
ハイエースのルームランプスイッチは、通販でも買えるようですが、ずばりディーラーで注文して店頭で受け取るのが一番確実で安い方法です。
ハイエース4型ルームランプスイッチ(純正パーツ番号(型番)84170-26031価格2667円でした(消費税8%込)
通販で調べたら、4000円前後だったので、断然ディーラーの方が格安で買えます。

ハイエース4型ルームランプスイッチ
取付方法は、ポン付なので、オートエアコン横の上下に並んだ目隠しパネルの下の方を外して、裏に来ている配線を、購入したルームランプスイッチ純正部品に接続するだけです。たぶん、ゆっくりやっても、1時間以内、慣れていれば15分くらいでできると思います。

このDIYで増設して取り付けたハイエース4型のリアルームランプ用スイッチの使い他ですが、ちょっとクセがあります。もしかしたら期待とちょっと違うかもしれません。

まず、このスイッチを使用するには、リアルームランプのスイッチは「ON」の位置にしておかなくてはなりません。リアルームランプのスイッチは最初に書いたようにONとOFFとDOORの位置がありますが、フロントから操作するときは、ONの位置にしておく必要があります。
ONにしても、フロントのスイッチがOFFだと点灯しません。フロントのスイッチだけでオンオフ操作ができることになります。つまり、後席ではオンオフの操作ができなくなりますし、ドア連動もできなくなります。
なんでフロントスイッチをつけたら、後席での操作ができなくなるのか調べてみましたが、それは、ハイエースのリアドームランプの配線上仕方ないことがわかりました。
ハイエースバン4型ルームランプ配線
 独自調査による、書き起こしのハイエース4型ルームランプ配線図です。このようになっているので、前席のフロントスイッチでオンオフを切り替えるためには、後席のリアルームランプスイッチはONにしておかなくてはなりません。

ちょっとクセのある使い方ですが、以前より断然便利になりました。
ハイエースバン4型で、前席にリアルームランプスイッチを増設するのはお勧めです。費用が2667円で使い勝手はとてもよくなります。

ここで、いろいろ調べたら、さらに便利にこのフロントスイッチを使う方法が分かったので近いうちに書こうと思います。