2011年3月26日土曜日

不動産屋、山口県周南市にて、ちょっと思うこと。

住むところを探しています。訳あって。

震災の被害の関係ではありませんが、自分が住む家を探しています。となると、やはり不動産業のお店を探して訪ねることになります。

不動産店は、土地や家を仲介したり、自ら売買したりして、利益をあげる商売です。買いたい人や売りたい人を顧客とすると、店と顧客の関係は、相対取引となります。
売りたい人と不動産屋が売買して、買いたい人と不動産屋が売買する形です。

今回はそういう関係ではなく、仲介について注目してみて、少しおかしいなと感じましたのでエントリーしました。

仲介の場合、不動産業者は両方のマッチングをして、取引が成立したら手数料として報酬を得ます。不動産業者が目指すのは、取引の成立であるはずです。

マッチングを業務としているのだから、どちらか一方のエージェントとなって動くのは、違うんじゃないかと思います。 しかし、現実は、土地や家を持っている側のエージェントとして振舞うんだなと感じました。


顧客は売手と買手両方なんですけど、まず土地や家という商品が市場に出てから働く不動産業者が多いと思います。だから、取引の手始めは売り手側から。売り手が商品を不動産業者に陳列してくれて初めて商売が始まる。

実は今回、済んでみたいエリアがあったので、複数のお店にてエリアを指定して店員さんと話をしました。すると、いずれも、そのエリアはなかなかモノが出ない、そのエリアで今、物件はないという回答でした。

どのお店でも、買い手側からスタートする意志が提示されません。

買い手側からスタートするというのは、そのエリアで物件がほしい顧客がいるんだから、そのエリアの空き土地や、見た目で空き家になっていると思われる物件を訪ねて、売る事や貸す事ができるかどうか開拓するという形態のことです。

言い換えると、仲介が目的なら、売り手が持ってきた商品を売るという形だけでなく、買い手の要望に応じて商品を仕入れるという形もあるはずです。

周南市で、たまたま訪ねた複数のお店では、そういう形態の商売はやっていない感じでした。

不動産業が、仲介の業務形態において、売り手からのみ商売がスタートしているのなら、半分の商機しか視野に入っていないわけで、残りの半分が手付かずの市場でしょうから、先駆けると大きく伸びるのかなと思いました。

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