2012年3月25日日曜日

YAMAHA 01V96VCMでボーカルにリバーブをかけるには。(内蔵エフェクトの使い方)


YAHAMAのデジタルミキサー「01V96VCM」を触ってみました。
初めて触って、半日ほど悪戦苦闘しました。

配線は終わっているので、単純にミキサーの使い方をいろいろ試してみました。

モータードライブフェーダーはすぐに慣れました。ここだけなら別にモーターで動かなくても良いと思いましたが、あとでこの考えは変わりました。このミキサーの場合、どうしても自動的に動く必要があります。つまり、このフェーダーには幾つもの役割があって、役割を切り替えるボタンを押した時に、前回の設定値を物理的な位置で再現する必要があるので、モーターで自動的に戻る必要があるのです。

これで、イベントの音響を行うときに、内蔵エフェクトはとても役に立つはずです。別に凝ったエフェクトは必要ないかも知れませんが、ボーカルにかけるリバーブはとてもうれしい機能です。

カラオケのミキシングをする時、マイク(ボーカル)にはやはりリバーブ(エコー)をかけたほうがいいと思います。別付けでエフェクターを用意しなくても、内蔵ですから便利にオンオフできます。

しかし最後まで、この内蔵エフェクターの使い方がわかりませんでした。すごく四苦八苦したのでそのことを記録しておこうと思います。もちろんマニュアルも熟読しましたけど、わかっている人向けに書かれているようで、そもそも概念を理解していないヒトは、書かれていることの意味がわかりません。

インプットされる複数のチャンネルの内、指定したチャンネルにリバーブ(などの)エフェクトを掛ける方法です。おもに、カラオケ音源とボーカルのマイク入力のうち、マイクだけにリバーブをかけることを想定しています。

YAMAHAのデジタルミキサー01V96VCMの内蔵エフェクトはこのような使い方となっています。
まず、4つのエフェクタをパッチ画面で選択します。このあたりは説明書を見ても素直に分かると思います。
 4つのエフェクトを選ぶといっても、リバーブ系のエフェクトをエフェクト1にセットするだけです。もっと言うと、最初からリバーブホールというエフェクトが1番に入っているのでコレでも良いと思います。
マニュアルの158ページにも書かれています。EFFECT1はこの写真のとおりでいいと思います。これで一旦概念を理解したら、あとから変更することも理解できるし、簡単と思えるはずです。わからない段階では、このままにして進めたほうがいいです。

で、私が分からなかったのはココで、ここに引っかかってウン時間も悩んでいました。

エフェクトはかけているのに、実際の音にはエフェクトがかからないのです。

ここを通り越したら、一気に簡単に思えてきました。

それは、このマニュアルの図に現れています。買ったばかり、または初期設定だと、このマニュアルのページのようになっています。しかし、これでは「エフェクトはかかりません」。ココが重要です。このマニュアルP158のようにディスプレイされている01V96VCMでは、エフェクトはいくらかけようとしてもかからないのです。

よく見てください。
このエフェクト1の「アウトプットメータボックス」部がSTI1 LとSTI1 Rになっています。
 しつこいようですが、この図を言葉で解説すると「EFFECT1は、AUX1の音に対して効き、その結果の音はSTI1(STR IN 1)の左右に出力される」という事です。

しかし!

ここで同じ写真(図)を見てみると重要な事がわかります。
同じ図の右上の拡大図です。よーくみてみてください。ここに「STI1」と書かれたメーターがあります。(STI1からSTI4まである)
ここで重要なのは、STI1のメーターがゼロ値を指しているということです。ええ、確かに買ってきたばかりまたは初期値では、このメーターはゼロとなっています。

つまり。EFFECT1が出力されるSTI1は、このつまみにより、音量がゼロにされてしまっています。これじゃエフェクトのかかった音は聞こえるわけがありません。

正直言ってここに気がつくのに1時間以上かかりました。2時間近くかかりました。

初心者というのはこういう小さな点でつまずいて、それで諦めることもあると思います。

ここに、しろいツマミがあります。「ST IN 1/3」と書かれています。このツマミを回すと、先ほどのメーターが動きます。コレを右に回すことでお好みの割合でエフェクトのかかった音をミックスすることができます。

わかれば「なーんだ」ということです。しかしこれは難問でした。


これを理解したら、次は「特定のチャンネルだけにリバーブのエフェクトをかける」という説明です。

これも、先ほどの 図の解説「EFFECT1は、AUX1の音に対して効き、その結果の音はSTI 1(STR IN 1)の左右に出力される」が当てはまります。

要するに、エフェクトをかけたいチャンネルの音をAUX1に送り込んでやればOKです。掛けたくないチャンネルの音はAUXに送らなければ良い。

どうするかというと、最初に書いた「モータードライブフェーダー」の出番です。
フェーダー部は今、各CHの音量をコントロールする状態だと思います。つまり普通のミキサーの状態。最も安いミキサーでもこれはできます。そこで、おもむろに、AUX1ボタンを押してみてください。
ここにAUX1からAUX8まで8通りのAUXがあります。AUX2~7は今は関係ありません。AUX1ボタンを押すと、、、フェーダーがズルっと下に動いて、全てのチャンネルのフェーダーがが一番下に動いたと思います(初期値の場合)。

しかし、音量のミキシングには変化がありません(音を入力すると確認できます)。

いま、AUX1を押したこの状態では、01V96VCMのフェーダーは、AUX1に送る音量の割合を示しています。決して各チャンネルの音量ではありません。

ボーカルマイクのチャンネルのフェーダーを上げると、EFFECT1の効果がかかると思います。好きなだけエフェクトを効かせた状態で、AUX1ボタンの2つ下のHOMEをおすと、、、再びフェーダーがズルっと動いて、最初の状態になったはずです。

これで、フェーダーの役割が元に戻りました。音量の調整機能に戻りました。

これが全てです。コレを理解したら、あとはエフェクト2~4に好きなエフェクトをセットしておき、AUX2~AUX4ボタンとフェーダーを駆使していろいろ音を作ることが出来ると思います。

歌っていたボーカルの人が、曲間に喋り始めた時、リバーブは切りたいですよね。
そんな時は、AUX1を押してボーカルCHのフェーダーを下げても良いのですが、また歌い始めた時に元の位置に戻さなくてはなりません。適当に戻すと、リバーブのかかり具合がさっきの曲と違うということになります。

そんなときは、STI1のツマミの上のONボタンが効果的です。ONを消灯してOFFの状態にすると、EFFECT1、つまりリバーブはオフされます。ONにすると、再び同じ設定値でリバーブがかかります。

2人ボーカルでも、3人で歌っても対応できます。AUX1を押した時のフェーダーの設定値次第で、どのチャンネルの音をどの割合でエフェクタ1(AUX1)に送り込むかを作り込めますから。

以上記録しておきます。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

とても助かりました!!YAMAHA/DM1000VCMのエフェクトのかけ方に四苦八苦していたところでした
ありがとうございます

匿名 さんのコメント...

このエフェクトで何ヶ月苦しんだ事か、しかし、現場は理解するまでは待ってくれません、苦肉の策でAUXからのチャンネル返しでリバーブ持ち込んでました!爆笑!感謝しても感謝しきれません!ありがとうございます!理解できました!