2012年3月28日水曜日

アメリカ横断ウルトラクイズのテーマ(Maynard Ferguson " Theme From Star Trek " )と著作権の話

最近、テレビを見ません。全くといっていいほど見ません。
なかなか時間がなく、見る機会がありません。見なかったら見ないで、何とかなるもんです。たしか新聞をとるのを辞めた時もそう感じました。なければ無くて何とかなります。新聞の時は、後からエコな選択だと思いました。毎日紙をたくさんゴミにしてしまいますから。テレビも電気を使う家電らしいので、見ない事でエコになると思えば、ハリも出ます。

で、昔のテレビ番組の話です。
「知力体力時の運」「はやくこいこい木曜日」などのキャッチフレーズで大人気だった番組が、「史上最大アメリカ横断ウルトラクイズ」です。


そこで使われていたテーマ曲がこれです。聴くだけで映像が記憶に蘇ります。
一定の世代のヒトにはたまらない音楽だと思います。

いまは無い視聴者参加の番組で、いつか出場したいと思っていましたけど、おとなになる前に番組が終了してしまいました。



熱心なファンの人が当時の映像をテーマ曲に乗せて紹介してくれています。

ここから、音楽の著作権と、最近の音楽業界の方向性が残念な話をエントリーします。


音楽違法DLに刑事罰 6月法案化へ
 音楽の違法ダウンロード(DL)現象が拡大化している問題について、芸能事務所などが加盟する業界団体、日本音楽事業者協会の尾木徹会 長は25日、「法律ができることで違法DLの抑止力になることを期待します」との見解を示した。10年1月に施行された改正著作権法により、違法DLは 「複製権侵害」の罪に問われることになったが、同法は民事責任のみで、刑事責任の規定がない。公明党の松あきら議員が9日、参院決算委員会で政府に法改正 を提案していた。

 諸外国では、すでに定められている違法DLに対する刑事罰則の法案が、6月までの今国会で成立するのか。音楽業界は、祈る思いで見守っている。 10年7月からは、浜崎あゆみや宇多田ヒカルら約250の有名アーティストが、日本レコード協会のもとで、違法DL禁止を呼び掛けるキャンペーンを張って きた。その時点での年間の違法DLは、有料の正規DL数4・4億の約10倍の43・6億にまで膨れ上がっていた。

 日本では、アップロードに対して10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金則があるが、DLに対しては刑事罰則はない。米国やドイツでは、 アップロードへの罰則と同等の刑事罰が整備されており、抑止効果が出ている。かつて“違法DL大国”と呼ばれた韓国でも、09年7月の法改正で罰金刑を敷 いて以来、2年間で音楽売り上げ(配信中心)が39%増加。音楽ビジネスが持ち直した。 尾木会長は「施行されればソフト産業全体がプラスにつながる。このままでは音楽業界が廃れて、レコード会社はなくなってしまう」と危機感を強めている。
 こんな感じでダウンロード罰則化のニュースが出ていました。

自分で撮影した映像にすこしBGMをつけて編集し、YouYubeにアップしたとして、その時の音楽が、オリジナル音楽出なかったとしたら、いろいろと面倒な事になります。きちんとその辺を考えている作者の投稿した動画は、音楽を使っていなかったりします。

で、私は最近の音楽を知りません。聞く機会がありません。音楽を使用したコンテンツを耳にすることがめっきり少なくなりました。CDをダビングして、知人にあげてはいけません、自分の映像作品に使っていはいけません。公衆の面前で演奏したり歌ったりすると、JASRACへ使用料を支払わなくてはいけません。

こんな状態だと、その楽曲を耳にするチャンスが少なくなります。そんな事でその楽曲が売れると思うのが間違いです。
他にもお金の使い道はあるわけですから、イヤでも耳に触れるようにしておかないと、ふらりと楽曲を買ってくれる人が少なくなるのは当然です。みなふらりと他のことにお金を使うはずです。

その結果狂信的なファンが一人で何十枚も同じCDを買うアイドルグループ以外、大きなヒット曲がなくなりました。(そう思います)

楽曲購入に結びつけるために、無料でプロモーションしておくほうが良いのに、そこを絞ろうとしているから、その先の購入するユーザー数も先細りになります。

モンティ・パイソンとフリーミアムの例は検索すれば出ていると思いますが、無料で配布してこそ、経済的に成立するのがフリーミアムの考え方です。いまの音楽業界、音楽著作権の業界は、種を撒くことをせずに自然に伸びた芽を伸ばすこと無く一生懸命刈り取って、市場には雑草1本も生えないくらい荒地になっているような気がします。

今回、ネットで閲覧して、
たまたまアメリカ横断ウルトラクイズの動画を視聴し、
いろいろ派生した動画を見て懐かしくなり、
テーマ曲がMaynard Fergusonという人の演奏したTheme from Star Trekという曲だと知り、
さらに検索して曲の全編聞き、
 CDで欲しくなって、
アマゾンで検索して購入しました。

はっきり言って、途中のどこかの段階で、著作権団体の行動により曲を耳にすることが出来なかったら、アマゾンでCDを購入するところまで行かなかったと思います。

我々消費者は、実はそれほど賢く合理的に行動しているのではなく、気まぐれに行動しているものです。
デパートで、小皿に乗った試食をもらって一口食べて、そんな商品買うためにデパートに入ったわけではないのにその商品をかごに入れるということはよくあると思います。

音楽作品も、もっと自由にいろいろ使用出来てこそ、その先に購入という行動があるのではないでしょうか。

ちょっと堅い話でした。


0 件のコメント: