なんか、少し本でも読みたいなと思ったので、大石英司さんの『神はサイコロを振らない』という本を読みました。分量的にも手ごろで、空き時間に3日くらいで読めました。
あらすじは、以下のリンクに書かれていますけど、、、
かんたんに言うと、10年前に飛行中に空中で突然消えた旅客機が、突然空中に現れ、何事もなかったかのように羽田に着陸しました。消えた当時は大ニュースになり、世間ではそろそろ忘れられようとしていた頃。でも、着陸した飛行機に乗っていた人は、年をとっていないんですよ。つまり10年前からワープしてきた。
5歳の子供が一人で乗っていたり、夫婦そろって乗っていたり、夫だけ乗っていたり、偽名の犯罪者?が乗っていたり、芸能人が乗っていたり、スチュワーデスも機長も。
家族や同僚は10歳年をとって、10年間にいろいろ経験しているのに、急に10年前のままで、その中に放り込まれて、、なじんだり戸惑ったりのストーリーで、読み始めたら止まらなくなりました。
で、3日後には再びワープして行ってしまうことが分かり、残された時間はわずかなので、それぞれが失われた10年を取り戻そうとしていろいろ行動します。
もちろん作品の良さと、最近涙腺が弱くなっているので、なんかじんわり泣けてくる。
自分の身近な人が、亡くなるとか、亡くなる事を想定したことのある人は感情が入っていく気がします。
もちろん? 私も、この日の手術で、もっとも身近な人が亡くなる可能性がある、、、、という経験をしてますので、それまでに残された日のカウントダウンのすごし方とか、最後の日の感情とかは非常にリアルに覚えていますし、最後に一緒にとったビデオでは、恥ずかしながら感情を抑えられずになきそうになっている自分が映ってしまっています。
その後、幸いその可能性は実現しませんでしたけど。そんな経験をしていると、この本のように死んだと思っていた人が帰ってきたというストーリーととてもかぶるんですよ。
もし、いま自分の周りにいる家族や知人は、いったん死んで、悲しんだ翌日に生き返ったんだ、、、、という見方をすることができると、大抵のトラブルや苦労なんかは、なんてことは無いですね。
しかも「もし彼(彼女)がいま生きていればこうしたのに、、」って事を、今まさに出来るわけですから、何か先延ばしにしていることの多い人は、いますぐ行動することが出来ます。
自分に例えても良いですしね。もし自分が明日死ぬとしたら、、、、今日やり残したこと、あと1つ行動してみようと思えます。
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