2009年8月28日金曜日

野菜が売っている? 野菜を売っている?

NHK放送文化研究所のコラム「ことば」で、今年8月の「野菜が売っている? 野菜を売っている?」について共感したので書きます。
http://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/qa/kotoba_qa_09080101.html
これが元の記事です。

要約すると、
Q「野菜が売っているスーパー」という言い方は、おかしいのでしょうか。」
A「「野菜を売っているスーパー」あるいは「野菜が売られているスーパー」というのが本来の言い方です」

という事なんですけど、私もいつも疑問に思っていました。
「どこそこのケーキ屋さんで、新しいケーキが売っていたので買ってみた」などという言い方や書き方を見るにつけ、それはおかしいよ、、と思っていたのですけど、結構平気で使われているし、意味も通じるので、「自分では言わないけど聞く分には問題ない」ということにしていました。

調査によると、この言い方をするのは、20代で29%、60代以上で3%と、世代でものすごく開きがあります。

私が、単純に、「野菜が売っている」という言い方を聞いたら、野菜が「何かを」売っている様子が頭に浮かぶのです。最近多いですよね、着ぐるみ。キャベツかとうもろこしかの大きな着ぐるみを着た売り子さんが目に浮かびます(笑)。

逆に、「今日スーパーで、女子高生が売っていた」とか聞いたらどう思います?多分職業体験とか、実習とかでスーパーで販売をしていたのでしょうけど、先の理論でいうと、人身売買か!みたいな話になってしまいます。

ちょっと関連した話題で、(多分)山口県だけに通用するおかしな表現を書きます。
それは「食べられる」です。
「食べられる?普通の言葉だよね」と思うと思いますけど、忘れもしません、私が県内で就職試験を受けた時の係員の説明はこんな言い方でした。

「・・・です。次に昼食ですが、この会場で食べられてください。」

思わずえ?って思いました。まじめな場面でしたけど、単純に頭に浮かんだのは、昼食の時間になったら、ドアを開けてライオンが入ってきて、私たちみんなが食べられてしまうシーンでした。

山口県では、普通に使いますよね。「食べられてください」という謙譲語。でも全国的には通用しないと思っています。いかがでしょうか。

日頃思っていたことを書きました。

0 件のコメント: