以前の記事の続きです。ハイエースのルームランプを改造する記事です。
ハイエース200系4型の後席ルームランプを改造して、前席のフロントスイッチで便利に操作するための改造方法です。
ハイエースのルームランプの改造前後の回線図(イメージ)を載せました。
要点は、フロントへ通じている白黒線をカットし、カットした線の2つの末端を、適切な場所に接続することで、フロントスイッチとリアルームランプのスイッチが独立して機能するという事です。
まずリアルームランプ(ドームランプ)を外します。ここは省略します。
すると、3線のコネクタがありますので黒いカバーをはがして色を確認してください。
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ハイエース4型ルームランプコネクタ |
写真のように3本の線は青、緑、白黒の色がついています。青はプラス、緑はマイナス(ドアのスイッチを経由)、白黒もマイナス(フロントのスイッチを経由)です。この色は、モデルチェンジなどで変更される可能性があります。テスターなどで調べて確認した方が良いと思います。
今回のハイエース4型ルームランプ改造は、白黒線に対して行います。
白黒線を思い切ってカットします。この時カット位置に注意してください。カットした線は両方とも新しいところに接続しなくてはなりませんので、あまりコネクタ寄りの位置でカットしてしまうと、後の工程がやりにくくなったりできなくなったりします。
カットしたら、15センチほどの配線を、はんだ付けします。後の工程で線を取回すので、少なくともコネクタ側は延長しないと無理だと思います。はんだ付けでなくても、圧着でもいいと思います。どちらにしても、絶縁のため、熱収縮チューブなどで覆ってください。
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ルームランプ配線(改造後) |
はんだ付けして、透明な熱収縮チューブで処理した写真です。 黒い線を延長のためにはんだ付けしました。
次に、カットした配線の末端をそれぞれ接続していきます。
ルームランプの反射板がついた本体です。ここに端子があります。
ルームランプの端子は写真のように中心側がプラス、外側がマイナスとなっているので、マイナス側に接続していきます。
カットした白黒線を延長した端子を、ルームランプ本体の電球マイナス側に接続します。はんだ付が良いと思いますが、よく脱脂しないとなかなかハンダが乗りませんので注意してください。
写真は、裏側から見たものです。このように、電球のマイナス側に、カットした白黒線のうち、車体側の末端を、ここに接続します。回路上同じ位置でしたら、写真と同じところでなくてもかまいません。
今回、ハンダで直接接続しましたけど、ギボシなどを使って着脱できるようにすると、あとあとメンテナンスが楽かもしれません。
ここからは写真なしで説明します。
カットした白黒線のもう一方の末端ですが、ルームランプを取り外した場所を見ると、金属製の部分がありますのでそこに接続してください。さすがに車体にはんだ付けするほどのパワーのあるはんだごては持っていないので、今回はY型接続端子をつけ、それをルームランプ取付ネジで挟んで固定しました。
最後に動作確認をして、異常がないことを確かめます。作業をして、時間がたっていると思うので、青線にプラスの電圧が来ていないかもしれません。これは過放電防止(バッテリー上がり防止)のためだと思いますが20分くらい経ったら、ルームランプへのプラスの電圧がなくなります。
この時はドアを開ければ(開けていれば一度すべてのドアを閉めてから)、また電圧がかかるようになります。
ルームランプをもとの位置に戻して完了です。
この改造で、ハイエース4型のルームランプを、前席と後席で独立してオンオフできるようになりました。
独立してオンオフというのは、後席リアルームランプ側のスイッチは、ON、OFF、ROOMとも、完全に納車時と同じ動作をして、なおかつ、前席に増設したルームランプスイッチは、後席ルームランプスイッチがどの状態であっても、常にルームランプのオンオフができるという意味です。
なんというか、最初からそうだったらよいと思いました。